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基町にゃーすのつぶやき「骨董品」

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今回は訪問した時に利用者さんに見せていただいた貴重な品をご紹介したいと思います。
娘さんと2人暮らしのUさん。Uさんの高祖母(ひいひいおばあさん)が江戸時代末期に京都で購入された雛人形です。代々女性に受け継がれ現在に至るそうです。お歯黒のお雛様は珍しいですね!ちなみにお歯黒の起源はわかっていませんが室町時代以前から記録があるようです。お歯黒は、江戸時代以前の女性および身分の高い男性にとって、口腔の美容と健康の維持のため欠かせないたしなみだったそうです。
江戸時代降は皇族・貴族以外の男性の間ではほとんど廃絶され、また悪臭や手間、そして老けた感じになることが若い女性から敬遠されたこともあって既婚女性、遊女、芸妓の化粧として定着したそうです。農家においては祭り、結婚式、葬式、等特別な場合のみお歯黒を付けたそうです。

もう一つは「孔雀窓」です。
孔雀窓は、15世紀頃のネパール工芸美術のひとつです。
建物の外側に飾り窓として使われており、羽をいっぱいに広げた孔雀の周りには小さな鳥が35羽、幾何学模様や悪魔、動物などが彫られています。家族で何度もネパールへ旅行に行かれ、孔雀窓に魅かれてネパールで購入され、以前住まれていたお宅では孔雀窓を飾り窓で使用されていたそうですが、転居に伴い現在のお宅では壁飾りにされています。
近くで見ると木彫りの美しさに目を奪われます。日本にいてネパールの工芸美術が観られるなんて、ラッキーです。骨董品がお好きで、骨董市にもよく行かれていたそうです。
古いものを大切にする心が素晴らしい♪