一般社団法人 広島市医師会 Hiroshima city medical association

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広島市医師会会長あいさつ

年頭所感

~コロナ禍を乗り越え、確実に前進を~

 明けましておめでとうございます。皆様、今年の正月はいかがお過ごしでしょうか。
 広島市においては11月末から1か月以上も、コロナ新規感染者0が続いていましたが、11月末に南アフリカで発見されたオミクロン株の感染者が爆発的に世界中に広がる中、日本だけが例外であり続けることはできず、水際対策の網の目からぽつりぽつり感染者が出始めると、その勢いは奔流となって広島県に流れ込み、広島市の清流も瞬く間に濁流となり過去最高の患者が発生、1月9日からまたしても「まん延防止等重点措置」が発令され1年前の悪夢がよみがえりました。
 昨年の正月を思い出すと、令和2年12月頃から年末にかけて第3波が広島市を襲っていました。年末年始の救急医療体制として協力病院、休日当番医、在宅協力医、広島市民病院、舟入市民病院、輪番病院をはじめとする多くの医療機関のご協力をいただき、何とか乗り越えることができました。一方で、患者の急増に伴い、入院や宿泊療養の調整が追い付かず、自宅待機者のトリアージに広島県・市行政ともに全力で取り組まれていました。このような中、広島市医師会では年末から広島県の依頼を受けて急遽、宿泊療養施設への出務協力を行うこととなりました。広島県も本会も手探り状態で初めてのことであり、会員の先生方のご協力と広島県職員の方々のご尽力のおかげで宿泊療養施設は試行錯誤を重ねながら運営されていきました。この宿泊療養施設への出務は第6波を迎え、1月中旬からしばらくの間続いてまいります。引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 広島市医師会では、新型コロナウイルス感染症に係る課題に対し、多面的・多角的に取り組むため、役職員が日頃の会務・業務分担の垣根を取り払い、令和3年2月に「2021コロナプロジェクト」として、6つのプロジェクトチーム「ワクチン接種」、「ホテルでの宿泊療養と在宅療養」、「アフターコロナ(後遺症+合併症)」、「感染拡大時の休日診療体制の構築」、「会員支援」「検査体制」を立ち上げました。この「2021コロナプロジェクト」を中心に、第4波、第5波を乗り越えてまいりましたが、オミクロン株が世界中に拡大し、その感染力の強さから広島市においても、過去最大の第6波に入っています。
 さて、令和3年2月からは新型コロナワクチンの医療従事者への先行接種が始まり、その後順次、基本型・連携型接種施設の職員をはじめとする医療従事者、そして市民へと進められていきました。特に市民への接種が始まってからは、速やかに多くの国民へ接種を行うという国の方針の下、接種施設では診療時間や休憩時間を削ってワクチン接種に対応いただいたところが多くあったと思います。さらに、集団接種会場にも多くの会員の先生方に出務いただきました。ご協力のおかげをもちまして、現在では接種対象となる広島市民は80%を上回る接種率となっています。
 さらに、令和3年9月からは、広島医師会館において市民を対象に集団接種を実施いたしました。広島医師会館での集団接種も会員の先生方のご協力に加え、役職員が一丸となって成し得たことの一つと考えております。会員の先生方には、個別接種及び集団接種にそれぞれ多大なご協力をいただきまして誠にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
 なお、令和4年1月からは3回目の接種が本格化し、再びワクチン接種業務が忙しくなるものと思いますが、第6波への備えとしても3回目接種は大変重要になってまいりますので、引き続きご協力を賜りますようお願いいたします。
 さて、最重点課題の一つである広島医師会館についてですが、残念ながら放射線影響研究所の移転先は、千田町か霞キャンパスかが依然としてはっきりしておりません。現在、会館検討委員会において、同委員会委員である広島市5区医師会長及び広島市勤務医会長のご意見を伺いながら、様々なパターンを想定し、具体的な方向性について検討を進めております。改めて「健康の杜」構想も含め、会員の先生方に進捗状況等についてお知らせしてまいりたいと思っております。
 次に各事業体のご報告をいたします。まず看護専門学校ですが、学生・教職員へのワクチン接種は早期に役員・教職員自らの力で行うことができ、安心と自信につながっています。一方で、高等課程の定員割れは深刻で定員の見直しが急務となっているとともに、専門課程の夜間コースについても定員数の充足が困難な状況となっております。
 しかしながら、令和7年度までに少子超高齢社会に対応した社会保障制度を構築するため、医療・介護分野においては、効率的かつ質の高い医療提供体制と、地域包括ケアシステムの構築が図られています。これにより、看護職員には医療の提供と生活の質の向上の両機能について、質的にも量的にも拡大していくことが強く求められています。こうした動きや、令和3年9月に会員向けに実施したアンケートの結果等を踏まえ、本校の在り方はもちろんのこと、広島市域全体としての看護師養成事業の在り方について、広島市とともに具体的な検討を進めてまいりたいと思っております。
 臨床検査センターでは、相変わらず民間検査会社との厳しい競争の中にあり、通常検査のゆるやかな減少が続いています。しかし、日ごろからの検査能力の高さと職員のたゆまぬ努力により、県行政の信頼を得て、PCR 検査機器の導入に協力いただくことができました。その結果、どこの医師会立検査センターも成しえなかったPCR 検査を可能にし、多数の受注を深夜まで行い、翌朝報告することによって大幅な黒字を確保できました。
 安芸市民病院では新病棟建設に向けた基本設計が示され、令和7年度の開院を目指し職員一同張り切っております。広島市東部地区における地域包括ケアシステムの中心的存在を果たす拠点病院として、日常診療・救急医療業務に加え、発熱患者の診療、基本型接種施設として新型コロナワクチン接種を積極的に行う等、地域において重要な役割を担っております。さらに、在宅療養支援病院として、病病・病診・看看における連携を促進し入退院支援を強化することにより、地域に密着した医療の提供に取り組んでいます。
 千田町夜間急病センターでは、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受診者数が少ない状態が続いていますが、発熱患者の診察場所を診療所の外に設営し、出務医師のご協力の下、発熱患者の診療とPCR 検体の採取を行っております。従来から対応している軽症の救急患者と新型コロナの流行に伴う発熱患者の受入れを担うことで、引き続き広島市の準夜帯救急医療に寄与してまいります。
 社会福祉法人福祉広医会 悠悠タウン江波・基町では、基町に小規模多機能型介護施設を新築し運営を始めています。高齢社会にあって悠悠タウンの存在価値は大きく、今後ますます需要はあると考えており、一番の課題である人材確保に積極的に取り組みます。
 最後になりますが、新型コロナウイルス感染症との闘いは本年も続いてまいります。5区医師会、勤務医会及び専門医会とも連携しながら、役職員一同一致団結して各事業の運営に当たるとともに、新型コロナウイルス感染症との闘いにも、虎のように勇猛果敢に挑んでいく所存ですので、本年もご理解、ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

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