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基町にゃんたろうのつぶやき

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ふにゃ~良い天気だニャァ・・・あれ?あのおばあちゃん、誰も乗っていない車椅子を押してるニャン!何故??ちょっとついて行ってみよう。
あれはヘルパーのカトちゃん・・・あのおばあちゃんとお話してるニャン!
カトちゃん「お買いものですか?」
おばあちゃん「そうよ、ベンツでね(笑)ええじゃろこのベンツ!じゃけどね、ボロじゃし色もあせとるけん色々言う人もおるけど、主人が使っとったものじゃし、壊れてないんじゃもの、他人の言うことは『そうじゃね~』って流しとくんよ。」
カトちゃん「そうそう、この車椅子でお父さん乗せて流川にくりだしたんですよね。」          

Yさん(80歳)は平成10年12月に最愛のご主人を亡くされました。亡くなる2年前、くも膜下出血で倒れ病院に到着した時点でDrより「もうダメ・・」と判断を下されましたが、頼みこみ手術を希望。「保障はない」と言われながら手術を受けられました。 
ICUに3ヶ月、意識は戻ったものの、目の焦点は合わずYさんのことを「ねーたん、ねーたん」と呼ばれる状態。Yさんは仕事をしながらご主人に付き添い、少しでも記憶が戻るように話しかけ歌を聞かせ、元気だった頃通っていたお店を思い起こし、車椅子(現在のベンツ)に乗せて喫茶店・釣具店・・・もともとおねーちゃん好きで通っていた流川のスナックに数件通われたそうです。「お父さんが稼いで貯めたお金だからお父さんの為に使う」と心に決め御主人の記憶を呼び戻す為に色々動かれたそうです。次第に言葉もしっかりされ、記憶も呼び戻せ、亡くなられる前には「最高の妻だった」との言葉も残されました。
御主人が亡くなられてからは涙にくれ、酒を飲み閉じ込もり状態でしたが、100ヶ日の法要を機に一大決心「お父さん、これからは泣くのを止めてしっかり生きます。」と宣言され頑張り続けておられます。自分で出来る事は今でも人に頼らずシャキッ!と生きておられます。
この男前な生き方のYさんは若い頃は写真店や美容院からモデルを良く頼まれたそうです。

ついつい、聞き耳をたててしまったニャン!あの車椅子はYばあちゃんとご主人の深い愛情の詰まった大切な宝物なんだニャァ・・今でも自分が人に頼らなくてもこのベンツのお陰で買い物行って荷物を載せて・・そして今でも御主人と一緒に頑張り続けているんだニャァ・・Yさんはヘルパーさん達にも色々な事を教えて下さるそうで、ヘルパーさんもYさんの頑張りに背中を押される事があるそうニャ!にゃんたろうも御主人に手を合わせて・・「Yさんが元気で長くベンツと共に行動出来ますように・・」
お盆が過ぎてもまだまだ蒸し暑い日が続くから、皆、体調管理には気をつけて元気に過ごしましょうニャ!にゃんたろうも枝豆にビール?いやいや焼き鳥で残暑を乗り切るニャン!