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基町にゃん子のつぶやき(住民同士の支え合い)

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 街路樹がキラキラまぶしい季節。
基町にゃん子もウキウキだにゃ~。
基町地域包括支援センターの藤原さん、
何かお知らせはないかにゃ?

 はい。素敵なお話がありましたので、ご紹介します。
10年前に脳梗塞を発症した50歳代男性、
お一人暮らしのAさん。病院生活がとっても嫌で、
半身麻痺の後遺症が残ったものの、
リハビリをほとんどせずに自宅へ戻られました。
自宅でもしばらくは、何にもする気が起きず、
病気になったことを嘆く日々。
若くしての発症ということもあり、
「何で自分が?」「死んでしまいたい。」と、
鬱々とした日々を過ごしておられました。
しかし、長い時を経て、周囲の力も借りながら、
Aさんは少しずつ病気を受けいれ、再発予防や、
リハビリに取組まれるようになりました。
当初は、転倒を繰り返し、車椅子の生活でしたが、
懸命な自主リハビリの成果もあり、今では安定した
歩行ができるまでになりました。
そんなAさんの、ここ最近の悩みが、麻痺側の
肩周辺の痛みでした。
医療的な立場からの意見もいろいろありましたが、
Aさんの日々の生活の中からも、その痛みの原因が
見つかりました。Aさんは、少しでも節約しようと、
品物が安くなる夜遅くに、近くのスーパーへ行き、
細い紐のリュックに品物をたくさん入れ、
麻痺側の肩へ担いで運ばれていました。
片手に杖を持ち、夜道での転倒に気をつけながらの荷物の運搬。
それはそれは、肩への負担があったでしょう。
「買物はヘルパーに任せればいいのに!」
な~んてとんでもない。Aさんは、自分流の生活を
やっとここまで立て直してきたのですから。
そこで、Aさん流の生活を支えるため、
ふれあいサロン「ほのぼの基町」で、
手芸の情報交換をされていた80歳代のBさんに、
Aさんの相談をさせてもらいました。
Bさんは数日後、Aさんにはどちらが良いかな・・と、
余り布で2つの肩掛けカバンを試作して来てくださいました。
片麻痺のAさんの買物の様子を想像しながら、
財布が取り出しやすく、内ポケットを付け、肩に食いこまないよう、肩紐の幅も工夫もされていました。
Aさんはとても喜ばれ、「野菜がたくさん入っていいよ。」と。
Bさんのお手製カバンは、今では、Aさん流の日常を支える
大切なモノとなりました。

 基町での人と人とのつながりは、本当に貴重な財産です。

 う~ん。AさんもBさんも素敵だにゃ。
にゃん子も何かできることがあるかもしれないにゃん。