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令和5年度 中国地区老人福祉施設研修大会

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 8月29日~30日にかけて岡山で開催された中国地区老人福祉施設研修大会(以下、大会と略す)に参加させて頂きました。大会1日目は岡山市民会館にて挨拶、表彰、中央情勢報告があり、講演では大阪国際大学教授の山下純先生の講義がありました。講義は中国巨大外食企業の素顔として、海底撈(世界に中華料理店を展開している)の経営方針、雇用方針についての講義がありました。福祉の仕事と飲食店の仕事は違う点もありますが、IT化の考え方、従業員の雇用については、サービス業と似ている点もあり、福祉の世界でも今後取り組んでいかないといけない手法であると感じました。詳しい内容は「海底撈 知られざる中国巨大外食企業の素顔」(徳間書店、2022年)を読んで頂けたらと思います。海底撈の創業者は日本の松下電工の創業者、松下幸之助から経営理念を学んだそうです。
 大会2日目は岡山コンベンションセンターにて分科会があり、われわれ福祉広医会も発表に参加し、2事例ほどプレゼンテーションを行いました。まず1事例目として、第1分科会C(特別養護老人ホーム)テーマ:「人材確保・育成・定着」のブースで、江波の主任相談支援専門員の岡田有史が「特別養護老人ホームにおける障がい者雇用の相乗効果~ゆったり、たのしく、いっしょに働く~」を発表しました。法的な義務にもなっている障がい者雇用への取り組みについて、本人、家族、職員が連携し雇用に対する研修を開催したこと、チームとして仕事をしていく方法や内容を振り返り、どうだったかのチェック方法、障がい者雇用の存在が特養で生み出す相乗効果について発表を行いました。
2事例目として、第3分科会(在宅サービス、デイサービス)テーマ:「在宅・デイ」のブースで、基町の通所介護相談員の岸田一幸が「互いに役割を持ち支え合う共生型デイサービス~「役に立ちたい」との想いから~」を発表しました。住み慣れたところで当たり前に認め合う。相互作用を活かし尊厳を守り、当たり前を実現させたこと。受け入れられないことこそが多様性であることや、重要なのは参加することで自分を生かしていくことについて発表を行いました。
 この大会に参加し、たくさん発表を聴いて感じたことは、その施設ごとに努力しているということ、取り組みの結果、どう変化したのかをしっかり学ぶことができた大会だったということです。次回の大会にも参加していきたいと思いました。
発表の感想ですが、プレゼンテーションを行った二人とも、発表は引き締まっていて、とても格好良かったですよ。そして、今大会の事例発表は全部で64事例発表あり、7事例が全国大会へ進出ということでした。その7事例の一つに、岸田一幸が発表した「互いに役割を持ち支え合う共生型デイサービス~「役に立ちたい」との想いから~」が広島市から唯一選ばれました。全国大会は岐阜県で開催されるとのことで、全国に向けてしっかりプレゼンテーション頑張ってきてください。
お疲れ様でした。