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利用者さん宅にて~その4~/江波地域包括

ある男性のDさん宅にて。

数年前に大病をされて以来、入退院を繰り返してこられたDさん。
入院して体力が弱っても、そのたびに自分で努力され元の体力に戻されていたそうです。

ところがこのたびの入院をきっかけに、今まで以上に体力低下し、
退院後は家の中を歩くことも不安定になってきました。
今までは何があっても前向きだった気持ちが、落ち込み、意欲もわかなくなったそうです。

「何とか今までできていたことができるようにリハビリしたい」
そんな思いがあり、ご家族と相談し介護保険を申請することになりました。

訪問して話を聴かせていただくと、
Dさんには
「頑張ってリハビリしたら、元の身体に戻れる」
「つまらんようになった。もうダメなんかもしれん」
という2つの気持ちが揺れ動いていると言われました。

「リハビリすることで何かができるようになる、とは今は考えられない。
ただ、リハビリをして少しずつ身体が動くようになることで
気持ちが前向きになるような気がする」 と言われました。

リハビリをするうえで「具体的な目標」を設定することが大事と言われていますが、
Dさんにとってリハビリを始めることは
「自分らしい生活を取り戻す第一歩」になればと思います。

その第一歩を踏み出してから、そのときの身体や気持ちの状態によって
何を目標にしていくかを一緒に考えていきたいと思います。