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利用者さん宅にて~その8~/江波包括

この春に亡くなられた利用者さん(Hさん)のご家族にあいさつに伺いました。

「朝、目覚めずにそのまま亡くなっているような死に方をしたい」
と以前から話しておられたHさん。

「今から思えば不思議なことがあるんです」とご家族の方が、次のような話をしてくださいました。

Hさんが亡くなられる10日ほど前に、普段は行くことのない知り合い数名にあいさつに
行っておられたそうです。

また、Hさんが去年の夏から取り組んでいたことが終わったことを家族の方が告げると、
「これでワシの仕事は全部終わったの」
と安心したように話し、その数日後に亡くなったそうです。

心残りの仕事を終え、Hさんが望むような最期を迎えたことに対し、ご家族としては、
「よかったね、と言いたい反面、あまりに急なのでさみしさの方が大きいですね」
と言われました。

「もしもあの時、『○○が終わったよ』と言わなかったら、今も生きていたのだろうか・・
と考えてしまうんですよ」とも言われました。


大事なご家族の方が亡くなられた気持ちを聴かせていただき、ありがとうございました。

Hさんのご冥福を心からお祈りします。