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利用者さん宅にて~その11~/江波地域包括

自宅訪問した際に、「最近、さえんことがあって・・・」と言われるKさんの話です。

何があったのかを伺うと・・・
「病院の医師から、
『もう病状は落ち着いとるけえ、地元の医者にかかりなさい』
と言われたんだ」とのこと。

このKさんは約10年間大きな病院で治療を続けてこられました。
なかなか良くならないことはご自身でも理解されておられます。

大きな病院は救急医療に力を入れており、町の開業医に受診してもらう方針も理解しています。
ただ、この医師が言うように「病状が落ち着いている」とKさん自身は思っていません。
しかも、担当が変わったばかりの医師に言われたようです。
「自分の身体のことをどこまでわかって言うとるんや!?」と感じたそうです。

Kさんにとっては、もし急変して救急車を呼ぶときに、
大きな病院にかかっていればその病院に搬送されるため、
たらい回しにされる心配がないと思っていたそうです。

せめて同じことを言われるにしても、信頼できる医師に
「今は病状が落ち着いているように見えるので、日頃は近くの医師に診てもらい、
半年に1回くらいうちの病院で定期的に検査してみませんか?」と言ってくれれば、
印象はまったく違ったと話されました。

「同じことを伝えても、誰が、どのように話すかで相手の受け止め方はまったく違ってくる」
話を聞きながら、あらためてそのことを振り返り、日頃の自分はどうだろうか?と考えた出来事でした。