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基町にゃんこ  『お経会』と『煮ごめ汁』

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 基町地区のお年寄りと江波地区のお年寄りとの合同で、毎月1回(主に第2月曜日の午後)悠悠タウン江波で『お経会』というのをしているそうですにゃあ。にゃんでも、基町在住の元住職のAさん(現在88歳)が大病をされてから閉じこもり気味になっていたところ、「お経会ならまだ世話してやれるで」と語られたところから、悠悠タウン江波デイサービス利用者の「毎日お寺さんへ朝参りしていたけど、膝が悪くなって続けられなくなった」「またみんなでお経をあげたい」といった思いとつながり、2011年から始まったので、もう5年続いているそうです。どんな雰囲気なのか、少し紹介してもらいたいにゃあ。
 はい、お経会を担当している基町地域包括の藤谷です。
お経会では、90代、80代のお年寄りや30~50代のスタッフが一緒になって、正信偈、讃仏偈、仏説阿弥陀経などを一緒に唱え、その意味などを一緒に学んでいます。
 お経の教えを知ることで、有難みが感じられますし、声をそろえて唱えることでなんとも言えない心地よさを感じることができます。
 また、季節の仏教行事、古くからの土地の風習、戦時中の暮らし、郷土料理などを教えて頂ける機会にもなっています。
 先日、『安芸門徒の郷土料理』で検索してみますと、“煮ごめ汁”や“おはっすん”という料理がありました。早速お経会の参加者に尋ねてみたところ、みなさんとても馴染があったようです。
*煮ごめ汁:親鸞聖人の月命日である16日の前夜から食べるもので、その日のことを“おたんや”と言うそうです。昔は、どの家でも肉や魚を食べない精進料理をつくるので、その日には魚市場が休みになるなどして、“おたんやの市どまり”という言い方もあったようです。
 お経会参加者Bさん(94歳)曰く、『煮ごめもおはっすんもよくお寺さんで大きな鍋で炊いていましたよ。みんなで食べたらおいしいんです。あれはいりこでダシがとれませんからねー』などと教えてくださいました。
 小豆、大根、レンコン、コンニャク、里芋、ゴボウ、厚揚げ、シイタケなどをサイコロ状に切って煮るそうです。
 うーん、なんだかとてもおいしそうですにゃあ。一度お経会のみなさんで作って食べてみたいもんですにゃあ。その時はわたしもよんでくれるかにゃあ?