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熊本震災視察

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熊本城の痛ましい惨状の記憶が印象的な、熊本地震(4/14余震16本震)が発生して1年がすぎました。その時の課題として、
福祉避難所の機能が十分発揮できなかったと言われています。今回、広島市から声をかけていただいて6名(広島市から2名、
高齢福祉関係から2名、障がい福祉関係から2名)で視察に伺うことができました。
 10月25日は、大江学園とリデルライトホーム、26日は、熊本県身体障害者能力開発センターと熊本市役所に伺いました。
色々まなびがありましたが、印象に残った事を羅列しますと
○ライフラインの複数化(水道と井戸水。都市ガスとプロパンガス)
○一般の避難者は、場所のみを提供
○分野別(障がい、高齢等)で、拠点を分ける等救援物資の集積場所を複数化しないと、救援物資が避難所に届きにくい。
○救援物資、食事は、職員の家族にも分配するよう配慮する。
○人的ボランティアは、受け入れた避難者を担当し、4日に1回休みを与え、被災地の見学、観光等を取り入れて、気分転換をはかってもらう。
○介護殿高い人は、ケアマネージャーが対応するため、介護1の避難者が多かった。
○人的ボランティアは、一般ボランティアは社会福祉協議会、福祉避難所のボランティアは市役所が窓口にして分ける。
○福祉避難者は、寄贈ベッドも含めて空きベッドの範囲で受け入れる。
○福祉避難所に、一般避難者が集まったので新たな福祉避難所を発掘した。
○避難者は、時々家を見に行きたいので、近くに避難所以外は入らない。
○水が大事(3ℓ/日/人)なので、風呂の水、高架水槽の水など有効に活用。
○食器は、ビニール袋で包んで使用する。
等です。その他沢山のことを学ぶ事ができました。
 あまりに熱心に視察をしたため、それぞれの所で、予定時間を越えてしまいました。あげくに、帰りの新幹線に
乗り遅れるというおまけもつきました。
 この視察で、心を打たれたのは、退職した職員が、ボランティアで駆けつけてくれたという話でした。退職した後も、
その入居者の事を心にかけているという話は、同じ福祉施設の職員としてうれしいだけでなく、自分自身も考えさせられました。