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「久しぶりの県外学習」

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 久しぶりでしたが、日帰りで県外を訪問する機会をもつことができました。
 当日(8月27日(土))は、朝から新幹線に乗り岡山方面へ、岡山からは、在来線に乗り瀬戸大橋を渡り高松を経由し、徳島市へ入りました。4時間弱の行程でした。
 今回の目的は、第22回中国四国医師会共同利用施設等連絡協議会に参加し、特別養護老人ホーム悠悠タウン江波のクラスターの報告をすることになっていました。
 振り返ると、令和4年2月20日に、職員1名、利用者1名から新型コロナウイルス感染者が発生し、3月10日に職員1名が最後の感染者になるまで、入居者等は50名、職員は21名の合計71名が感染者になる大クラスターとなりました。階ごとにみていきますと、2階の入居者等は25名(2月20日~2月28日)、2階の職員は11名(2月20日~3月8日)、合計46名、3階の入居者等は15名(2月26日~3月8日)、3階の職員は10名(2月26日~3月10日と3月20日に1名)、合計25名になります。2階と3階が、多少時期をずらして同時に発生したため相当の数となりました。この時期、広島県ではまん延防止等重点措置期間(1月9日~3月6日)にあたり、県内で新型コロナ患者が多く発生していた時期と重なりましたので入居者等で入院できたのは18名(36%)でした。感染経路を確認しますと、同じ部屋と食事の同一テーブルからが接点として浮かんできました。そのため、現在では食事テーブルのメンバーと部屋のメンバーをできる範囲内で同一メンバーにするよう変更しました。つまり、新型コロナ感染者が発生することは防げないかもしれませんが、少しでも感染者を広げない方法を取り入れました。以上のようなことを報告しました。
 今回の協議会のシンポジウムのテーマは、「医師会共同利用施設の今後のあり方~新型コロナウイルス感染症を踏まえて~」でした。そのテーマにそって、中四国の医師会共同利用施設から6題の報告がありました。中身は、病院でのクラスターの対策、臨床検査センターの取り組み、地域包括支援センターのコロナ禍での事業継続の取り組みなどでした。接点の少ない事業の報告など学ぶことがたくさんありました。
 ここ2年、職員と研修に行くことも少なくなっている中、今回シンポジストとして参加させてもらえる機会をえましたので、直接勉強する機会にしたいのと思い、特別養護老人ホームの網本浩文、広島市江波地域包括支援センターの坂本敬行と私の3名で参加しました。片道4時間前後の行程でしたので、普段とは違いしっかりと意見交換もできました。また、帰りには、久しぶりに弁当等を食べながら懇談の機会が持てました。
 
現在、コロナ禍は収束するどころか、ますます猛威を振るっています。その一方、ウイズコロナの視点で、現実的な対応も求められています。今も、当法人では、職員ばかりではなく、利用者等から感染者がでています。早くアフターコロナの時代が戻ることを願いたいものです。
 最後に、感染者のうち1名の方がなくなられれています。ご冥福を祈るとともに、今回のクラスターを忘れることなく今後の対応に生かしたいと思います。