記事一覧

手芸教室のメンバーでボランティア活動を始める

ファイル 786-1.jpg

 基町デイサービスで月に1,2回手芸教室を開催しており、地域でどのようにしたら支え合い、助け合いの状況をつくる事ができるか、どのようにしたら生きがいを持ち生活できる環境をつくる事ができるかを考えながら手芸教室を開催しています。
 手芸教室のメンバーで力を合わせて何か取り組む事はできないかという思いで、令和4年10月に「手芸教室の今後の方向性を考える」をテーマに地域ケア会議を開催しました。その時にデイサービスの職員から「認知症の高齢者で服のボタンが取れたらボタンを付ける事ができず、その服を着なくなるんですよ。」という話があり、手芸教室の参加者から「高齢になるとできなくなる事も増えるよね。私たちにできる事があればボランティアとして手伝ってあげたいね。それとこの場所を借りているから、そのお礼がしたいね。」という話になりました。
 令和4年12月20日にボランティア活動の第一回目を行い、地域住民の服のゴム通しや、ボタンが外れかかっている服の補強、服のほつれをお直ししました。ボランティアに参加してくださった方に話を伺うと「助け合うって良いですね。良い活動です。ボランティア活動は休まずに参加したいです。」という話がありました。ボランティアを受けた方に話を聞いてみると「私は主人の介護をしており急に涙が出る事があります。何も手につかなくなる事があるんです。でもボランティアで主人の服のお直しをして頂き何か元気がでました。出来なくなった事をして頂けるという事はありがたいです。」という話がありました。
 個別の課題を地域で何か取り組めないかという事を考え手芸教室を始めましたが、今では手芸教室のメンバーでボランティア活動にも取り組み、デイサービスの利用者さんや地域住民の力になっております。場の中に人と人との支え合い、助け合いがあり、このような小さな活動が地域になくてはならない活動になればと思っております。